住友生命Vitalityでは、1日の歩数によって獲得ポイントが変わってきます。
※1日の獲得ポイントの上限は60ポイントです。
それでなんで下限が8,000歩なのかずっと気になっていました。そしたら、たまたま【住友生命Vitality】健康診断で入力する項目と病気の関係の記事を書いている最中に参考にしたであろう資料を見つけました。
それがとても興味深かったので今回紹介しようと思い立ったのです。
歩数と病気予防の関係
まずは資料を添付します。
<1日平均の歩数からわかる、予防できる病気一覧>
引用:健康長寿研究所 中之条研究「1年の1日平均の身体活動からわかる予防基準一覧」
引用元の「中之条研究」とは
群馬県中之条町の65歳以上の全住民である5000人を対象に、日常の身体活動と病気予防の関係についての調査研究が、2000年以降継続的に実施されています(現在も継続中)。日常の運動頻度や時間、生活の自立度、睡眠時間、食生活などに関する膨大なアンケート調査を行い、この内2000人に対しては、詳細な血液検査や遺伝子解析を行いました。さらに、その内の500人に対しては、身体活動計(歩数と速歩き時間を計測)を携帯してもらい、一日24時間、一年365日の身体活動状況をモニターしています。
ということです。
すごいですよね。
65歳以上の5,000人を対象に2000年から現在進行形で調査しているんだから。文部科学省のスポーツ庁でも掲載されているから信頼性はあるんだと思います。
サイト スポーツ庁
で、あらためて表を見ると、
8,000歩である程度の病気は予防できるし、12,000歩では生活習慣病がほとんど予防できる感じですね。だから住友生命Vitalityでは、
に設定したのかなって思いました。
歩数によって予防できる病気を知ることで、今度は違った視点で歩くことを意識したら面白いかもしれませんね。
2,000歩達成。これで寝たきりは予防できたぜ!
4,000歩達成。これでうつ病予防できたぜ!
って。
でも常に病気のことを考えながら歩くのも気持ちの面では悪そうだからやっぱ止めときますか。どうせ歩くなら楽しく歩いた方がいいに決まっていますから。
あと表を見て意外だなあって思ったのが、「症状が重い・深刻」な病気ほど少ない歩数で予防できるっていうことです。(図の右端)
歩くっていうことは大昔に比べたらグッと減っていると思うけど、とても大切な行為なんだと感じました。
図を見て他にも気になることがあるって?私も気になりましたよー。
「中強度の活動時間」って何?って。
中強度の活動時間
いろいろ調べたのですが、簡単に言うと「速歩き」みたいです。違う表現をするなら、住友生命Vitalityの「平均心拍数」の計算式に当てはまる運動だということです。
参考になるサイトは他にもありましたが、似たような数式でしたし、Vitalityと混合して間違ってはいけないと思ったのであえて数式は紹介しません。
気になる方は覗いてみて下さい。
参考 メッツ健康法.com 測ってみよう。中強度の心拍数の計算方法
私は40ポイント60ポイント獲得できれば「中強度の活動時間」をしたということになるんだと解釈しています。
実は「中強度の活動時間」というのがとても重要なんです。
歩くだけでは健康にならない
1日1.3万歩の旅館の女将は、なぜ骨粗しょう症に
中強度運動がいかに重要かを示す例として、青柳氏はある旅館の女将の話を披露した。「その女将さんは1日1万3000歩が日常だったが、骨粗しょう症にかかり、はずみで骨折してしまった。確かに歩数は多いのだが、旅館での歩行はすり足で強度を伴わない。また、外出しないために太陽光を浴びなかったのも要因だろう」。中強度運動を心がけることの重要性は、今回の講演で繰り返し青柳氏が指摘した点だ。
青柳さんという方は中之条研究の研究者の一人です。上記の引用から分かるように、歩くだけでは病気やケガを予防できないということです。ですからちょっとは激しい運動(速歩き)をしましょうということですね。
ただ気になるのが、引用元のタイトル「8,000歩/20分」以上の運動は、病気の予防にならないとありますが、このデータはあくまでも65歳以上を対象としたデータですので、30代40代50代の方はまた少し違ってくるのかなって思います。
最後にもう1つだけ気になるところが。
「12,000歩(うち中強度の活動が40分)以上の運動は、健康を害することも・・・」とあります。
65歳以上を対象にしたデータからかもしれません。ただ、なんでも「過ぎる」のはよくないですよね。
など。バランスよくすることが大事なのかなって思います。
最後に
今回私にとって中々興味深い資料があったので共有出来たらいいなあと思い紹介させていただきました。今回分かったことは、健康は「歩く+程よく運動をする」ということです。
少しでも参考になれば幸いです。ではでは。
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